『週末まち行こうぜ!』
『じゃあ、まち集合で!』
静岡市民は市街地、繁華街を総称して『まち』もしくは『おまち』と呼びます。
これって静岡独特の文化ですよね。
そして、そのおまちのメインストリートである呉服町通りのど真ん中にお店を構えるのが三保原屋さん。
オシャレな雑貨屋さんとして、生活雑貨、家庭雑貨、キッチン用品からタオルなどの日用品まで豊富な商品ラインナップ。
長きにわたり静岡の主婦層から圧倒的な支持を受け、愛されているお店です。
今回、静岡人なら誰もが知る三保原屋さん常務の堀高輔さんにお話を伺ってきました!
2022年で創業335年!?江戸時代から愛される三保原屋さん!!
三保原屋さんは、初代三保原屋徳兵衛さんが1687年に荒物問屋として創業しました。
1687年…
世界ではニュートンが万有引力の法則を発見
ぼけ~っとリンゴが落ちるのを見てひらめいたっていうあの有名なやつです。
日本では五代将軍徳川綱吉公が生類憐みの令を発令
犬様とか動物様を大事にしようねってこれまた有名なやつです。
世界史的にも日本史的にも誰もが知る歴史的イベントが起こった年に三保原屋さんは誕生しました。
そして、現在の2022年で創業から335周年を迎えます!
番町ベースで色々なお店を取材してきましたが、335年の歴史はダントツの1位!
335年という途方もなく長い間、三保原屋さんは活動されてきたんです。
教科書でしか知ることのなかった時代から長く長く…代々続き今に至る。
いやぁ~スゴイです!あっぱれです!
創業時は和ほうきや縄といった荒物問屋として、七間町にお店を構えていたようです。
そして、幕末、明治以降には現在の札の辻(伊勢丹のあたり)にお店を構え、ずっと呉服町にいます。
戦後に楽しい生活を欲していた地域の方々に
三保原屋さんは戦後になって大きく発展を遂げました。
高度経済成長期には、日本では安くて使い捨てできるプラスチック製品の便利さが受けて、プラスチック市場が急拡大しました。
1950年は1万7000トンだった生産量は、1965年には170万トンに急増。15年で生産量が100倍になったのですから、これはスゴイことです。そして、1995年には1400万トンに。
家庭内で利用される日用品の多くはプラスチックに置き換わり、生活に欠かせないものとなっていったのがこの時代です。
戦後、物がなく厳しい時代に、安くて軽くて割れにくくカラフルで可愛い!そんな商品を先駆けて仕入れていた三保原屋さんには、多くの女性客が集まるようになりました。
戦火から立ち直る激動の時代、当時の女性にとって三保原屋さんは気持ちを明るく楽しませてくれる希望の場所だったのではないでしょうか。
その頃から生活の「楽しさ」を提供し続けてくれているんですね。
また、人々の日常生活にも様々な変化が生まれます。
日本従来の土間・居間・客間といった日本的な居住空間から、洋式のLDKへ変わっていきました。
それに合わせて食卓も、箸からフォーク、湯呑がコップ、グラスに変わりました。
同時に、人々のニーズも多種多用になり、形が変わったり、色が入ったりと周辺雑貨の様相も変わってきます。
そういった生活様式の変化に基づく、消費者のニーズの変化に対応してきたのが三保原屋さんなのです!!
先代、先々代は『新しいもの、時代に合ったもの』を求めて、国内のみならず海外にもよく仕入れに出掛けたようです。
時代に先駆け、世界で流行っているもの、お客様が求める最新の物を仕入れてきました。
「三保原屋さんに行けば、最新でオシャレで使いやすくて可愛い雑貨がある!」
当時から主婦を中心にした女性のハートをがっちり掴んでいたんですね。
また、最近では、商店街の町並みの変化や環境への配慮から、プラスチック製品の取り扱いも大幅に見直されており、常に時代の流れとともに変化し続けている三保原屋さんのパワー、恐るべしです!!
いつでも主婦の味方!静岡の主婦とともに成長してきた三保原屋さん!
三保原屋さんは、女性のお客様、特に中高年の主婦の味方というイメージがありますが、特に60代~80代の人気は根強いものがあります。
今のようにホームセンターやコンビニができる前、包丁屋さん、手ぬぐい屋さん、材木屋さんなどのように「◯◯屋さん」という専門店がまだたくさんあった時代です。
三保原屋さんは、大手百貨店のように大きすぎず、専門店のように小さすぎない、中ぐらいの独特の規模感が主婦層に受けました。
更に最近では、30代〜40代のお客様がどんどん増えています!
「焦げ付きにくくて軽いフライパンが欲しい」
「ちょっとしたお礼に気の利いたプレゼントがないかな」
「毎日使う可愛いくてお手頃なキッチン雑貨を選びたい」
まさしく主婦の痒いところに手が届くような商品が一度で揃う!
どこまでも主婦の要望に応え、主婦とともに成長してきた三保原屋さん。
主婦の味方として、圧倒的な支持と信頼を得ている理由も頷けますね。
異色の経歴!?新しい風を吹かせる常務!
そして、現代の三保原屋さんを守り支えるのが常務の堀高輔さんです。
明治以降から数えると、8代目になります。
歴史ある会社を引っ張るリーダーですから、どんな鼻っぱしらの強い人が出てくるのか緊張しましたが、実際にお会いしてみると、実に物腰柔らかな、落ち着いた、優しい方です。
元公認会計士という異色の経歴の持ち、家業でもある三保原屋さんを守っていきたいということで一念発起し、ここ静岡に戻ってきました。
そして、現代のお客様の期待に応えるべく、今様々な新しい風を吹かせています。
お客様が入りやすいように、店舗入り口を広く明るくしたり、若い方にウケるようなアイテムを増やしたり、SNSを使った情報発信をバンバンしています!
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— 三保原屋🍵 PayPay対象店舗 (@mihoharaya) October 5, 2022
IKEUCHI ORGANIC
秋のタオルケット展
2022/11/5~14
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一年中使えるタオルケットが
今治からやってきます
秋冬は掛け布団の内側に入れて毛布代わりに。ブランケットにもなる、温かい快眠アイテム✨
肌触りや重さを比較体験できるこの機会にぜひご覧下さい
画像提供IKEUCHI ORGANIC#三保原屋 pic.twitter.com/JRpSMftHoy
また、様々なお店とのコラボをして、食品や乾物、野菜といった生活雑貨以外の商品も置いています。
お客様を喜ばせるために、これでもか!?というくらいに目まぐるしく、果敢に新しい事にチャレンジしている三保原屋さんの姿勢は、どんどん若い世代へ伝わり、若い世代の女性客の心まで鷲掴みに!!しかも、女性だけでなく男性までも来店される方が増えているんだとか!!
まさに「老若男女問わず幅広い世代のどなたにでもお気軽に寄ってほしい!」
そんな堀常務の想いが形となって盛り上がる三保原屋さんです!!
三保原屋独自のお客様の声を反映するバイイングシステム!
「三保原屋さんの売り」をお聞きしたところ、堀常務からはこんなお返事が。
『きら星のごとく輝くスタッフが三保原屋の自慢です』
大手の雑貨店では、商品を仕入れるバイヤーとそれを売るセールスとが分かれています。
しかし、三保原屋さんでは販売スタッフさんが仕入れ〜販売を一貫して行っています。
自分が仕入れた商品を実際にお客様に販売するため、商品への愛着がハンパない!!
自然と商品説明にも熱が入ります。
また、スタッフさんは接客も任されているため、商品を手にとるお客様の反応が直に伝わってきます。
お客様のニーズやトレンドを肌感覚で感じることができるため、「お客様が求めているものはこんなものなんだな」「こんな商品があったらもっと喜んでもらえる」と常にお客様が求めているもの・喜んでもらえるものを商品に反映させることができます。
仕入れ→販売→お客様の喜ぶ顔→更に喜ばせるための仕入れ→販売→お客様
うわーこれ楽しいサイクルですね!!
だから三保原屋さんでは、いつもスタッフさんが活き活きと働いているんですね!
商品説明が丁寧で欲しいものがすぐに商品ラインナップに反映されるから、お客としても
「三保原屋さんに行けばなにかいいものがある!!」
そのワクワクを味わうことができます。
三保原屋さんの魅力は、「輝くスタッフさん」から溢れ出るものだったんですね!
売っているのは、モノではない!?
そんな魅力あふれる三保原屋さん、豊富な商品のある店内のどこをどう見てもモノを売るお店ですが、実は三保原屋さんは、モノを売っているだけではないんです!!
三保原屋さんには『見て、さわって、聞いて、話して、買いたい!』というお客さんがやってきます。
『今日はどんなものを買おうかな?』
『オレンジ色の鍋なんてあるかしら?』
『お友達が誕生日だから今度会うときにちょっとしたプレゼントで喜ばせたいな』
お店に向かうまでの間、ワクワク、ソワソワしながら、あれこれ考えるのって楽しいですよね。これこそお買い物の醍醐味です。
そんな楽しいお買い物のお手伝いをしたい!と意気込む三保原屋さん。
単にモノを売るだけではなく、お買い物を通して楽しく嬉しく幸せになって欲しい!
そんな想いで日々活動されています。
お客様に楽しくお買い物をしてもらうために、「その商品がどんな想いで作られて、どんな風に使うとより楽しんでいただけるのか?」といったストーリーや体験価値まで提供することを目指しています。
そのストーリーは、スタッフさんを通してお客様へと伝わっていきます。
生産者ー三保原屋ーお客様
コミュニケーションを大事にしている三保原屋さんだから、聞けるストーリー
三保原屋さんだから、『見て、さわって、聞いて、話して、買う』ことができます!
ぜひ買い物の楽しさ、ワクワク感を体験しにいらしてください!!
思い入れのある大切なものをいつまでも!
楽しく買い物をして持ち帰ってきた物は、家で開けるときにもう一度嬉しいワクワクタイムが訪れます。
そして使い始めると愛着や思い入れが出てきます。
愛着のある大切なものはいつまでも使い続けたいですよね。
でもどう手入れしたらいいのかわからない…
壊れてしまって修理したいけどどうしたらいいかわからない…
そんな経験したことがある方も多いと思います。
三保原屋さんなら教えてもらえます!
三保原屋さんでは、お客様の大切なものをいつまでも長く使っていただけるようサポートにも力を入れています!
買って終わりではないんです。
「思い出が詰まったものだから」とどうしても同じものを使いたい気持ち
そんなお客様の思い入れにトコトンお付き合いしたいと三保原屋さん。
モノへの愛着や思い出まで共感してもらえるお店。
そんなお店がおまちにあるなんて、静岡県民として幸せです。
実際、何十年も前に購入した商品を修理、メンテナンスのお願いにいらっしゃるお客様が多いんです。
鍋の修理、包丁研ぎ、ちょっとしたことでも大歓迎!!
もしかしたら、もう使えないかなと思っていた思い出の包丁も三保原屋さんに持っていけば蘇るかもしれません。
最近は、ネットで簡単に買い物ができ、家にいながら何でも手に入る便利な時代です。
でも、こんな時代だからこそ『買いもの』という体験の価値が見直されてきています。
自分の好きなもの、愛するもの、思い入れあるものを長く使う。
これからの時代に求められている感覚かもしれませんね。
三保原屋さんでのお買い物は、こうやって数え切れないほどの思い出になり、人生に楽しみや潤いを与えてくれます。
心に楽しいひとときをくれています。
静岡の「おまち」へお出かけの際は、ぜひ三保原屋さんでそんな楽しいひとときをお過ごしくださいね。
三保原屋さんって三階まであるのね~
それぞれのフロアにあんなものや、こんなものが!?
生活雑貨なら何でも揃っちゃうっす!
店員さんと『あーだこーだ』言いながら、商品を選ぶのって楽しいっす!