川西金網店さんは、静岡市葵区上桶屋町(茶町通り)にある金網専門店です。お茶のふるいを作る「ふるいやさん」として創業し、創業からおそらく150年以上に渡ってこの地域で金網を作り続けてきました(戦争で資料が焼けてしまったため詳細不明)。
金網の専門店ってなかなかありませんよね!!
専門店だけあって、「金網・ふるい・メッシュ」のことなら何でもお任せできます!
今回は金網のプロで5代目主人の川西献さんにお話を伺ってきました。
金網について
金網とは、金属の線材で編んだ網のことを言います。
家庭でも使われているザル、バーベキューで使う焼き網、お茶や粉などを濾すふるい、公園などにある柵など、、、
身近にも沢山ありますよね。
そういった金網を川西金網店さんでは、購入することができます。
…うん、そうだろうなって、店名からそこまでは想像できたでしょうか。
はい、これで終わりです。
のハズがありません!!
川西金網店さんの本領発揮はこれからです!!
が、その前に金網って思った以上に種類が多いんです!!
そんな違いがあったんだ!?とびっくりしたので金網について少し説明させてください。
金網は、織り方によって大きく種類がわかれており、織金金網、クリンプ金網、ひし形金網、亀甲金網、溶接金網と様々な種類があります。
織金金網はさらに、平織り金網、綾織金網、畳織金網などにわかれます。
一般的に私達が最も目にする金網は、織金金網の中の「平織り金網」です。
縦線横線を1本ずつ互いに直角に編んだもので、ふるい・防虫網など生活の中でも身近な金網です。
他にも、波状に屈曲させた線を編み込むクリンプ金網、ひし形に編んでいくひし形金網、亀の甲羅のような形状の亀甲金網などがあるのですが、織り方によって強度や加工のしやすさ、選べる線の太さ細さが異なるため、用途に適した織り方を選ぶ必要があります。
また、織り方だけでなく、材質も鉄線、ステンレス線、亜鉛めっき線など様々!!
材質によって、耐熱性、耐酸化性、強度、価格なども異なります。
織り方と材質、線の太さ、目の粗さなどなど様々な条件の中から、最適なものを選んで編んでいくことで使い勝手がよく質のいいものができあがります。
金網ってそんなに選べるなんて知りませんでした!!
ザルの大きさどれにしようかな?くらいしか考えたことがなかった私としては驚きです!!
それぞれの種類によって、まだまだ書ききれないほどの特性があります。
川西さんは、それらの膨大な特性を知り尽くしています!!
だから川西金網店さんでは、自分だけの特注の金網を手に入れることができるんです!!
金網、ふるい、メッシュのことならなんでもお任せ!150年の歴史が誇る金網製作技術!
私達の身近にある金網ですが、織り方や素材の違いでこんなにたくさんの種類があったんですね。
「この世に一つしかない、この素材のこのサイズでないと困る!という特注金網」を作ることができる川西金網店さん。
「ここのコレに使う、こんな形のこの大きさの金網!!」
そんなマニアックな注文、細かい要望に応え続けてきた結果が、150年という長い歴史に繋がったのです!
また、下の写真は、ある製品の溶接部分の写真です。
接合部が飛び出て手を怪我しないように配慮し溶接してあるんです。
金網製作には機械も使用しますが、一つ一つ手作業で進めることも多く、職人の熟練技術が必要です。
代々引き継がれてきた技術、重みがありますね。
金網・ふるい・メッシュのことなら何にでも応えられる技術と信頼があります!!
こんなの欲しかった!と思っていた方、ぜひ一度川西金網店さんにご相談ください。
さて何に使うのでしょう??
150年の歴史の中で特注で作ってきたものには、え?こんなものも?コレって何?というものまで様々なものがあります。
では問題です!
ジャジャン!!
下の写真の中のどこかに、川西金網店さんが作った金網があります。
この道路のどこにあるのでしょう??
答えは…
ここです。道路の側溝のこの中!!
側溝の中で、水だけ流しゴミが流れないようにするための金網です。
ゴミが溜まったら、パイプの中から金網を取り外してゴミだけ捨てて洗うことができる優れものです。
側溝ってすごく沢山ある上に、道路・下水など公共事業に関係してきますよね。
公共物ですよね。
この公共物を行政機関から依頼されて作っているのが、川西金網店さんなんです!!
行政の掃除事業の一環として壊れた金網を新しくする際に、側溝の仕様に合うフィルターを作ってほしいと依頼があったそうです。
「他では作れないみたいでうちに話がきたんだけどね」とさらっとおっしゃる川西さんですが、これってすごくないですか!?
場所によって大きさも異なる側溝に合わせて加工し作製しました。
民間企業のみならず、行政機関も認める川西金網店さんの技術!恐るべしです。
では、もう1問。
下の写真の金網は何に使う網でしょうか?
丸や円に加工するのが一番難しく大変な作業だそうですが、川西さんはご依頼に応えるべく、写真にある5つの輪っかを500個作ったそうです。
3本ローラーという機械を使うものの手作業で直しを入れながら作ります。
手作業で進めていくとなると輪っかだけでかなりの時間をかけ技術を駆使して作られたことがわかります。
更に輪っかの間に金網をつけ、金網と金網を20箇所溶接しやっとひとつが完成です。
さて、何に使うものかわかったでしょうか?
答えは
鰻!!
鰻をとるための網でした!!
想像できませんでした!!
面白いですね!!
他にも八百屋さんや、花火師さん、漢方薬を販売する業者さん、、、などとにかく依頼される企業店舗さんのジャンルも様々!!
依頼される内容も、用途が違うから様々!!
そのありとあらゆる様々な金網を加工できます。
ちなみに、加工したものだけでなく、お好きな長さにカットした金網も買うことができますよ。
DIY好きな方や、材料だけ欲しい方も、川西金網店さんへぜひ!!
職人川西さん、休みの日にはマラソンで体を動かしてるそうっす!!
なんとフルマラソンもこなすほど!!
すげ〜!!俺はハーフマラソンでもうお腹いっぱい…
川西さんかっこいいっす!!
川西金網店
【住所】〒420−0014
静岡県静岡市葵区上桶屋町30−1
【電話番号】0120−622−599
【営業時間】8:00〜17:00
【定休日】第2・第4土曜日、日曜祝日
【ホームページ】